
経理や税務の仕事には、どうしても面倒な作業がつきものです。
領収書を集める。通帳を確認する。請求書を探す。Excelを整える。会計ソフトに入力する。数字が合わない原因を探す。税理士事務所とのやり取りのために、同じ説明を何度もする。
こうした作業は、もちろん大切です。
しかし本来、経営者が時間を使うべきなのは、入力作業ではありません。
「今月の利益はどうか」
「資金繰りは大丈夫か」
「人を採るべきか、設備投資すべきか」
「どの商品・サービスに力を入れるべきか」
経理の本質は、過去の数字を整理することだけではなく、未来の意思決定に使える情報をつくることだと考えています。
そのため当事務所では、AI、クラウドツール、OCR、Excel・CSV処理、業務自動化ツールなどを活用し、経理・税務の実務をできるだけスムーズにする取り組みを進めています。
私たちは、AIを「すごそうに見せるための飾り」として使うつもりはありません。
お客様との資料のやり取りを楽にするため。
経理担当者の手作業を減らすため。
数字の確認を早く、正確にするため。
経営者がストレスなく相談できる環境をつくるため。
そのための実務道具として、AIを使っています。
飯田市という地方にある会計事務所ではありますが、私たちが見ている業務環境は、地域だけに閉じていません。
東京・名古屋・大阪の企業、スタートアップ、フリーランス、リモートワーカーが当たり前に使っているデジタル環境を前提に、地方でも同じようにストレスなく会計・税務のやり取りができる事務所でありたいと考えています。

当事務所では、日々の業務の中で、AIとITを実際に使いながら、所内業務の改善を進めています。
たとえば、
こうした取り組みを、単発の便利ツールとしてではなく、所内の業務フローそのものに組み込むことを目指しています。
また、Cursor、Claude Code、Antigravity、CodexなどのAI開発支援ツールを活用し、いわゆる「バイブコーディング」による所内アプリの開発・改善も進めています。
専門のエンジニアでなくても、業務を理解している人間がAIと対話しながら、実務に合った小さなアプリや自動化ツールを作れる時代になりました。会計事務所にとって重要なのは、単に新しいツールを知っていることではありません。
「どの業務を自動化すべきか」
「どこは人間が判断すべきか」
「どのデータを残せば、次回以降の処理が楽になるか」
「ミスが起きやすいポイントを、どうシステムで封じ込めるか」
この設計が重要です。
さらに現在は、OpenClaw、NemoClawのようなAIエージェント基盤を利用した業務ループ設計、AIエージェントのローカル化にも関心を持ち、検証を進めています。将来的には、AIが画面を見て、ファイルを読み、必要な処理を行い、結果を人間に報告するような業務環境が、より現実的になっていくと考えています。
もちろん、お客様の大切な税務・会計の最終判断をAIに丸投げすることはありません。AIはあくまで、作業を速くし、確認を深くし、人間の判断を支えるための道具です。
当事務所では、AIによる効率化と、専門家による確認・判断を組み合わせることで、よりスムーズで、より納得感のある会計・税務サービスを提供したいと考えています。

少し前まで、AI活用といえば「プロンプトをどう書くか」が中心でした。
もちろん、AIに分かりやすく指示を出す力は今でも重要です。
しかし、実務でAIを使う段階では、単に上手な文章を入力するだけでは足りません。
大切なのは、AIが判断するための前提情報をどう整えるかです。
こうした文脈を設計することが、これからのAI活用では重要になります。
つまり、時代は「プロンプトエンジニアリング」から「コンテキストエンジニアリング」へ進んでいます。
さらに、その先にあるのが「ループエンジニアリング」です。
たとえば、経理業務であれば、
この一連の流れを、毎月安定して回る仕組みとして設計する。
これが、これからの会計事務所に求められるAI活用だと考えています。
私たちは、AIを「質問に答えるチャットボット」だけとは見ていません。
業務を理解し、データを整理し、作業をつなぎ、確認を促し、次の改善につなげる存在として見ています。
会計事務所の仕事も、今後は大きく変わっていきます。
紙の資料を人が見て、人が入力して、人が確認するだけの時代から、データを中心に業務を設計し、AIと人間が役割分担する時代へ。
私たちは、その変化を前提に、日々の実務をアップデートしています。

当事務所は、次のような方と特に相性が良いと考えています。
「地方だから、会計事務所とのやり取りは紙と電話が中心」
「税理士事務所はITに弱いもの」
「経理の自動化について相談しても、あまり話が通じない」
もしそう感じているなら、一度ご相談ください。
私たちは、飯田市にある小さな会計事務所です。
しかし、小さいからこそ、変化に速く対応できます。
大きな組織のような重い意思決定を待たず、現場で試し、改善し、実務に合うものだけを取り入れることができます。
AIを使うこと自体が目的ではありません。
目的は、お客様の経理・税務のストレスを減らし、経営判断に使える時間と情報を増やすことです。
会計事務所は、単に申告書を作る場所ではなくなっていくはずです。
これからは、経営者の数字を整え、業務を整え、データの流れを整えるパートナーであるべきだと考えています。
AI時代の経理・税務を、地方でも、当たり前に。
都市部のスタートアップやリモートワーカーが求めるスピード感を、飯田でも、当たり前に。
そんな会計事務所を目指して、私たちは今日も、AIと実務の両方を磨いています。
そう考えている事業者の方は、ぜひ一度ご相談ください。